雛人形の飾り方、七段飾りの位置はどうなっているの?

By | 2015年1月18日

ひな祭りは江戸時代から伝わる女の子の成長を祝うお祭りですね。
また、桃の節句ともいいます。
ひな祭りといえばお内裏様とお雛様の位置の並べ方は?


雛人形の飾り方、内裏雛

最近では、親王飾りもいろいろなデザインのお品物がありますね。
天皇と皇后をあらわした内裏雛は親王とも呼ばれるため、親王飾りとは、雛人形のうち最上段の内裏雛のみの人形飾りのことをいいます。

1段目:内裏雛
向かって左が男びな、右が女びなになります。
でも京都風と関東風では左右が逆になります。

公家中心の社会だった京都では左が上位とされますが、武家中心だった関東では右にならえというように右が上位とされました。
また、昭和天皇の即位式の新聞に掲載された写真の、天皇・皇后の位置を参考に雛人形会で決めたそうです。

男びなと女びなの間に三方揃(さんぽうそろい)を飾り、両脇に雪洞(ぼんぼり)を飾ります。

屏風は平安時代、室内の風よけとして置かれていました。

 

雛人形の飾り方、三人官女

2段目:三人官女
向かって左からお酒をそそぐ提子(ひさげ)、真ん中にさかずきをのせた三方(さんぽう)または祝儀の飾りをのせた島台(しまだい)、右が長柄(ながえ)を持っています。

三人官女は三人のうち、立つ方が両脇座る方が真ん中になるのですが、その逆で立つ方が一人の場合は立つ方を真ん中にします。

提子と長柄どちらがどっちだっけ?という場合は、立つ官女の外側の脚が前へでるように立たせてあげてください。
提子(ひさげ)は銚子(ちょうし)の一種でかつて宴の席でお酒を注ぐために使われていましたが、室町時代以降は長柄が晴れの席に用いられるようになったため提子銚子は長柄銚子にお酒を加えるものに変わりました。

提子(銚子)は長柄(銚子)にお酒を注ぎいれ、長柄(銚子)は盃にお酒を注ぎます。

三人官女の間には、高坏(たかつき)を置きお餅などの和菓子をお供えします。

 

 

雛人形の飾り方、五人囃子

3段目:五人囃子
向かって左から、太鼓(たいこ) 、大鼓(おおつづみ) 、小鼓(こつづみ)、 笛(ふえ)または能管(のうかん) 、謡(うたい)です。

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雛人形の飾り方、随身

4段目:随身(ずいじん)
この段では、左上位になります。
向かって左が右大臣、向かって右が左大臣で左大臣の方が右大臣より上位になります。

年配の黒い武官束帯姿の随身は左大臣(向かって右)です。
冠をかぶせて左手に弓、右手に矢の羽根を下にして持たせます。
背負い矢は向かって右の肩に羽根の先が見えるように飾ります。

この随身と呼ばれるこの方々。
衣装から導き出すと向かって左(緋色の衣装)は右近衛少将(うこんのしょうしょう)、向かって右(黒の衣装)は 左近衛中将(さこんのちゅうじょう)という見方もありますが、一般的には前出のようにいわれています。

大臣の間には、菱餅と掛盤膳(かけばんぜん)を置きます。
菱餅の色は、ピンクが桃の花、白が雪、緑が地上に芽吹く新緑を表現しています。

 

 

雛人形の飾り方、三仕丁

5段目:仕丁(しちょう)
向かって左から台傘(だいがさ)、真ん中が沓台(くつだい)、右が立傘(たちがさ)を持っています。
また、熊手・ちり取り・箒(ほうき)を持っている仕丁もあります。
仕丁とは宮中で雑役をするものをいいます。

仕丁の両脇には、向かって左に右近の橘(うこんのたちばな)を向かって右に左近の桜(さこんのさくら)を飾ります。

 

 

雛人形の飾り方、嫁入り道具揃い

6段目:嫁入り道具揃い
箪笥(たんす)
長持(ながもち)
表刺袋(うわざしぶくろ)
火鉢
針箱
鏡台
茶道具

 

 

雛人形の飾り方、御輿入れ道具

7段目:御輿入れ道具(おこしいれどうぐ)
御駕籠(おかご)
重箱
牛車(ぎっしゃ)

立傘は御駕籠のそばに2本立ててください。

 

 

昔は左側(向かって右)を上手(かみて)、右側(向かって左)を下手(しもて)をいって位の高い人は上手に座っていました。
今は逆になっていますが、演劇の舞台などでは、今でも左が上手としています。

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