お正月の遊びと由来が知りたい

By | 2014年11月8日

お正月の昔遊びも今はあまり馴染みがないかもしれませんね。
でもお正月の昔遊びには、厄を払ったり、成長を願ったり、手を使ったり知恵や発育を促すものがたくさんありますよ。
今年のお正月はゆっくり家族で昔遊びをしてみませんか?


 

●こま回し

こまは、奈良時代に唐(とう)という国から高麗(こま)を経て伝わってきました。
日本へ伝わった頃は、宮中の年中行事として遊ばれていたものが、平安時代初期に貴族の遊びとなり、後期には子ども達の遊びへと変化していきました。
江戸時代には庶民の遊びとなり、様々なこまがつくられるようになりました。
手や指で直接回転させるものや、紐を巻き付けるもの。
また観賞用のこまやたたかわせるこま、曲芸につかうこまなどと用途によってもいろいろありますね。
こまに色が描かれているものもあります。
赤を始めとした色は健康を意味します。
どんぐりごまやびゅんびゅんごまなど身近な材料で作れるこまもありますね。

 

●羽根つき

1年の厄をはね、子どもの健やかな成長を願います。
羽根つきの羽根の球に使われているのはムクロジの実です。
漢字では無患子(ムクロジ)と書きます。
秋に実がなり、この中にある1つの黒い種子が羽根の球になります。
子どもが患わないというおもいが込められていて、女の子の初めてのお正月に羽子板を贈る風習がうまれました。
打ち損じたときに顔に墨を塗るのも、魔除けのおまじないです。

1人で羽根をつくときは、突き羽根~一人で何回付けるか競う
2人で羽根をつくときは、追い羽根~二人で突いて勝負する

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●凧あげ

旧暦では立春が新年にあたります。
『立春の季に空に向くは養生のひとつ』といわれたことから、立春に凧あげをするようになりました。
新暦になったあと、お正月の遊びとして定着して江戸時代には、男の子の誕生祝いとしてあげられるようになり、凧が高くあがればあがるほど子どもが健康に成長するといわれました。

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●お手玉

古くは、古代ギリシャ神話の時代が始まりとも言われています。
日本では、江戸時代末期から明治時代にかけて小豆や大豆を入れた袋のお手玉が本格的につくられるようになりました。
お手玉には何通りも遊び方があり、歌にあわせて投げたり技を競う遊び方もあります。

 

●かるた

読み札と絵札を使ったカードゲームですね。
百人一首かるたといろはかるたの由来は違います。
日本で初めにかるたとして遊ばれていたのは百人一首かるたです。
貝を雄貝と雌貝にわけてその模様から一方を探すといった遊びや一方に上の句その一方に下の句をかいてあわせるなどから、現在の姿のかるたがうまれたといわれています。
元禄・享保時代のかるたも実際に存在しているのでその頃から遊ばれていたのですね。

いろはかるたは幕末・嘉永の頃にうまれたと考えられています。
関西でうまれ江戸に伝わったのですが、地域により内容も異なっています。

 

●すごろく(双六)

すごろくは、最も古い遊びの一つになります。
インドを起源に、奈良時代頃中国を経て日本へ伝わりました。
はじめは貴族のあいだで盛んに遊ばれ、やがて東海道五十三次を進んでゆく『道中双六』『出世双六』などのサイコロをふってすすむといったようなシンプルに遊べるすごろくが江戸時代に人気になり、お正月などに親しまれるようになりました。
人数の変化にも対応し、幅広い年齢で楽しめるすごろくは、お正月みんなで楽しめる遊びですね。

 

●福笑い

福笑いの起源ははっきりしていませんが、江戸時代後期から遊ばれ始めて明治時代にはお正月の遊びとして定着していました。
目隠しをした状態で、おかめやおたふくの輪郭が描かれた紙の上に、目や口、鼻、眉毛が描かれた絵を置いていきます。
勘が頼りの遊びなのですが、なかなかうまく出来上がらずおかしな顔だちを笑って楽しむ遊びです。

 

他にもあやとり、けん玉、折り紙、おはじき、竹とんぼ、ぼっくり、竹馬などいろいろな遊びがありますね。
お正月に遊ばれる遊びを含めて、昔の遊びは指先や手、全身を使った遊びが多くみられます。
寒い時期はつい屋内にこもりがちですが、屋内外問わず子ども達と遊んでたくさんコミュニケーションをとってみませんか。

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