十五夜のお供え物の意味と団子以外のお供え物は何がある?

By | 2015年9月1日

十五夜とは旧暦の8月15日の満月の夜をいいます。
今の暦(太陽暦)では9月から10月上旬で、今年は9月27日(日曜日)が十五夜にあたります。
この時期は空がとてもすんでいるのできれいな月が見え、旧暦で秋の中頃にあたるので十五夜の月のことを中秋の名月とも呼びます。

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十五夜のお供え物の意味は?十五夜のお供え団子以外に何がある?

十五夜は秋の豊作物を収穫する時期なので、秋の実りや収穫に感謝して月見だんごや農作物を供えるといった風習があります。

 

<月見だんご>
三方と呼ばれる台の上に月にみたてただんごを供えます。
だんごの数は十五夜には15個で下から9個、4個、2個です。ただ、その年に出た満月の数を供えるので12個(うるう年は13個)といわれる説もあります。月にみたてただんごを食べることで、健康と幸せが得られるとされています。

昔は月の満ち欠けにあわせて農作業をすすめていたので満月の数にあわせてだんごの数になったとされています。

 

<里いも>
ひと株にたくさん実をつけるので子孫繁栄を願って供えます。
また、中秋の名月には芋の収穫を祝って芋名月をも呼びきぬかつぎなどを供えます。

 

<秋の果物や野菜>
栗や梨、柿、さつま芋など秋に収穫した果物や野菜を供えます。

 

<お菓子>
もなかは満月になぞらえたお菓子です。
江戸時代の菓子屋が満月をかたどった最中の月(もなかのつき)という煎餅のようなものを作りました。それが省略されてもなかになったとされています。最中はもち米を使って薄く焼いた皮です。
また、月餅も十五夜の供え物に使われます。

 

<秋の七草>
ススキ・キキョウ・ナデシコ・オミナエシ・クズ・フジバカマ・ハギを秋の七草といいます。奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集によんだことから広まりました。

・ススキ~尾花(おばな)ともよばれて稲穂にみたてて、豊作祈願や魔除けになるとされています。

・キキョウ~桔梗という漢字から吉更(きちこう)とも呼ばれて、更に吉を運ぶにつながり武士に好まれました。

・ナデシコ~花の姿がわが子をなでるようにかわいいことからナデシコという名前がつきました。

・オミナエシ~黄色く小さな花が、女飯(おんなめし・おみなめし)といわれていた粟ご飯の粟つぶに似ていたためオミナエシとなったといわれています。

・クズ~根には和菓子の材料にも使われる葛粉がとれます。つるの繊維部分は葛布(くずふ)の原料になります。

・フジバカマ~花を乾燥させると桜餅のような良い香りがするため、女性の香料や洗髪、防虫剤などに使われました。

・ハギ~万葉集(奈良時代の歌集)で多くよまれています。

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昔十五夜の夜だけは、子ども達がよその家の供え物をとって食べても良いとされていたって知っていましたか?供え物をとられた家は、月の神様が食べてくれたといい歓迎していたそうですよ。

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